中国(外国)にPCを持っていく
「hotmail」はweb上だけでしか使用できないので、ついつい開けないままになっていた。今日久しぶりにアクセスすると、未知の人から質問メールが寄せられてた。
"「中国 パソコン持込」で検索したら アナタ様のサイトを発見♪嬉しくなって思わずメールしました。
もうすぐ大連に行きます。1年の留学予定です。よく掲示板などで、「中国は入国時の荷物検査が厳しいから PC持込は関税を取られる」とあります。情報通り、PC持込は料金を取られるものなのでしょうか?またそれは幾らくらですか?」という質問状。
いったい、何年前の情報?と思う。PCを持ち込んでプレゼントとして友人に差し上げたら、友人が関税を支払わせられたという話は、中国だけでなく他の外国でもあり得る。しかし自分が使用するPCを持ち込んで関税をしはらわされるという事はない。もしあれば、かの有名なロシアと同じで、こちらの無知と言葉が十分に伝わらないことを良いことに、「関税」の名の下にお金を支払わされ、係官のポケットマネーになるのが落ち。最も係官の方が無知で、間違ってお金を支払わされるという事もある。
例えば、外国当ての1枚のはがきを出すのに、日本ならば、都会であろうが、どんな山奥の郵便局からであろうが、料金は同じ。しかし中国では郵便局により日本宛の1枚のはがきの郵便料金が異なる、等ということはよくある話だ。
日本で当たり前と思っていることが、外国では当たり前ではない、同じ国内なのに、料金や対応の仕方が全く異なる、などという例は、中国に限らずよくある話だ。
おかしいと思い、そこで言葉は通じないし、時間もないからと諦めてお金を支払うか、言葉が通じなくても、あくまでおかしいと言い張って、係員の上司を呼び出したり、言葉が通じる人を呼び出させたりするまで対処するか、もうそれは個人任せになってしまう。
日本人は往々にして、諦めが早いというか、そこまで争いたくないという国民性が働くせいか、「関税」の名の下にお金を支払えと係官にいわれれば、おかしいと思いながらも、運が悪いと思ってお金を支払う人が多いのではないだろうか。そして日本人は「いい鴨」にされるのだ。そして次の人も二匹目のドジョウとばかりに、お金を支払わされている例が後を絶たないのではないかと推測する。
汚職や袖の下が一般国民の生活の中ででも、当たり前に存在する国家では、「なんでもあり」であり、そういう目に遭った時、こちらはあくまで「戦う」のか「諦める」のか、その選択しかないのだ。
それより中国だけでなく、外国にPCを持ち込む時、もっと大切なことがある、と返事を書いた。
その第一が、何より盗難防止である。
日本でも物騒になってきたが、外国に行ったら、自分の身は自分で守るしかないという覚悟と、自分の持ち物は自分で守るしかない、と覚悟を決めておかなければならない。
大学の図書室に自分のPCを持ち込み、トイレに行きたくなって数分その場を離れた。
これはもう、完全に「このPCを取られても構わない。」という事。日本ならばそんな場所で盗難に遭うことはまずないだろうが、中国や外国ならば充分考えられる事。セキュリティー対策用のワイヤーロープ持参、例えわずかな時間でも席を離れる時は、必ずセキュリティーワイヤーロープをセットして、物理的に盗難に遭わない対策を取る事。「日本じゃない!」としっかり叩き込んでおく事。
第2番目が、万が一物理的にPCを盗まれた時の対策、いや数分間、自分が席を離れている間に、PCに入っている様々な情報を盗まれないようにする対策。
私は「BIOS」に暗証番号を設定し、暗証番号を入れなければパソコン自体起動しないように設定をした。こうすると「Windows」どころか、パソコン自体起動しない(もっともBIOSで暗証番号を設定した場合、万が一暗証番号を忘れた場合、OSの再インストール以外、絶対に元に戻す方法はないので、くれぐれも暗証番号を忘れないように!)。
第3番目が、PCがうまく動かなくなった場合の対策。移動等には衝撃や震動に気を付け、PCは必ず機内持ち込みにする事。
そして日本にいる間に、全てのデータのBackupを取っておき、日本に残してくる事。
そして最近は殆どなくなったというが、広い中国では電力電圧の供給が安定していないことが多く、それが傷害となってPCにダメージを与えかねない事態も考えられる事。「OSーCDROM」及び必要なアプリケーションソフトCDROMのコピーを必ず作り、持参し、万が一何かあったら、自分でOSの再インストール、アプリケーションソフトのインストールが出来るようになっておく事。自分で出来なかったとしても、同じ大学内には他に日本人留学生がいるだろうし、その中にはPCに詳しい人もいるはずなので、日本を出発する前に、全てのデータのBackupと、「OS」及び必要なアプリケーションソフトCD-ROMのコピーを必ず持っていく事。
第4番目は、ウィルスやスパイウウェア対策を十分に取っておく事。
大学の図書館などには自由に使用してもよいPCが置いてあるし、中国にもインターネットカフェのようなところはいっぱいあり、しかも日本語に対応しているPCも設置してあったりする。
しかしそれらのPCは一時的に使用したり、Web上のメールを閲覧するだけにとどめておいた方が良い。それらのマシーンはすべてウィルスやスパイウウェアに汚染されていると考えた方が良い。そこから友人にメールを送ったり、そこで作成したファイルなどを持参した外部メディアに落とし、自分のPCにそのファイルを入れる等という危険な行為は絶対に止めた方が良い。
私の友人で、北京大学近くのインターネットカフェから、私宛にメールを送付してくれたのだが、私のPCのアンチウィルスソフトがしっかりと働いてくれた経験がある。本人は知らないが、はた迷惑なのだ。
それに中国のWebサイトはウィルスやスパイウウェアの宝庫と言っても過言ではない。
怪しいサイトなどでは全くない、大学の紹介サイトに、アクセスしただけで10数個のウィルスが感知された経験もある。
とはいえ、ウィルスはアンチウィルスソフトを入れ、更新手続さえ取っておけば、新しいウィルスが作成されたとしても、たいていはアンチウィルスソフトが対処してくれる。
問題はスパイウェア対策。有名な「AD-AWARE」や「SpyBot」を自分のPCにインストールしておくのは、もはや当たり前となっているが、殆どが英語圏用。中国サイトには中国語用のスパイウェアが多数存在しており、「AD-AWARE」や「SpyBot」が、おうおうにして対応していない。
中国のアダルトサイトにアクセスした事など一度もないのに、ブラウザーを立ち上げると忌まわしい中国のアダルトサイトにつながり、「Windows Update」「ウイルスバスター 2006」 「AD-AWARE」「SpyBot」「SpywareBlaster」などアンチスパイウェアがすべてが全く機能しなかった経験がある。
結局「PCの調子が悪くて困っている人のためのサイト」に一つ一つ教えを請いながら、約1ヶ月かかって削除できた。
中国語にも対応したスパイウェア対策ソフトを入れない限り(どこでどう手に入れられるか分からない)難しいのかもしれない。こうした事は、PCに詳しい中国人の友人を早く見つけて対策を取るしかないかもしない。
くれぐれもPCセキュリティー対策は気を付けた方が良い、特にこれから閲覧することが多くなるであろう中国サイトに潜んでいるウィルスとスパイウェアに気を付ける事。
という返事を送った。外国に自分のPCを持ち込む時、「関税」を心配する以上に、あらかじめあれこれ対策をたてておく必要がある気がした。

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