昨日、煮魚が食べたいと思い、JR蒲田駅西口の地下食料品店に行った。
煮魚にするからには切り身が良い。鮭、ブリ、カレイーーー。ウーン、いつも食べている魚なら、わざわざ駅ビル地下まで来なくても良い。いつも食べていないような魚がいいなー。で、目にとまったのが太刀魚。ウン、まあ太刀魚も身があっさりしていて煮魚に良いんだけれど、ちょっと小骨が多くて、子供達が嫌がるかなーと、とりあえず、太刀魚は買い物かごに入れる。
しかしもうちょっと安くて、煮魚向きの魚はないかなあーと店内をうろついていると、「げんげ」という表示が目に入って来た。かなり大振りの切り身で、4切れ480円。
えっ? 安いジャン。でも「げんげ」なんて聞いたこともないぞ。どんな魚だろう。いぶかしく思ったが、安さに惹かれて太刀魚と入れ替えた。
頭付き生甘エビも安くて、これはそのまま刺身で食べようと、「げんげ」と共に購入。
食べたことがないので、臭みがあるのか身が固いか全然分からない。それでとりあえず、沸騰水で一度軽く湯通しした後、土生姜の薄切りを鍋に引き、「げんげ」を並べ、落としぶたをして甘辛く煮る。
他の惣菜を作りながら、煮魚が焦げ付かないよう時々見る。蓋を開け、とろ火に落として、なんだかんだで30分ほど経ち、鍋を見ると、「えっ??」。
いつもなら殆ど煮汁がなくなっているはずなのに、まだかなり煮汁が残っている。で、落としぶたの下の魚は骨と身がすっかり離れていて、今にも煮崩れしそう。
我が家の台所には「お魚図鑑」なるモノがある。それで「げんげ」を探すが載っていない。エェーッ?!
旦那はまだ帰ってこないので、2階に上がり、自分のパソコンでインターネットから、「げんげ」を検索する。あった!!109000件も引っかかった。
「げんげ」は「幻魚」と書くらしい。主に冬、日本海側で獲れる水深200m以上の、泥深い海底に住む深海魚とか。甘エビやズワイガニ一緒に底曳網で獲れ、昔は捨てられていたのだとか。体は白くて細長く、体の表面がゼラチン質で覆われ、ヌルッとしている。骨と身が離れやすく、そのヌメリが苦手な人も多い。一般にあまり知られていないが、冬場の日本海で働く底曳網の乗組員が、ゲンゲ汁・トウロ汁と称して食べる事が多い。もともと汁物の具や干物にされる程度の下魚で「下の下」が訛ったとも言われ、「玄華」という説もある。現在コラーゲンが豊富で見直され、料理屋が高い値で仕入れ、評価が上がっている魚だとか。
どおりでなかなか煮汁が無くならないと思った。
煮崩れしないようそろりとお皿に乗せて食べる。いや、”食べる”というより”つるつるっと入った”と表現した方が正確かもしれない。
どんな魚か分からないので、一度湯通しした事と、土生姜を引き並べて甘辛く煮たのが功を奏したのか、豊富なゼラチン質で”つるつる”っと、アッという間に無くなってしまった。
コラーゲンが豊富との事なので、年寄り向きの魚かもしれない。これから見かけたらまたぜひ購入しよう。
今日、職場で海釣りにしょっちゅう出かけるお魚大好きな同僚に、「”げんげ”って知ってる?」と聞くと知らなかった。
こちらは太平洋側だし、深海魚では無理もないかもね。
このblogを読んでくださっている方、「げんげ」を見つけたら一度挑戦してみてください。
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